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詳細情報 |
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法然上人行状畫圖 第四十七 |
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西山の善惠房證空は、入道加賀權守親季朝臣 法名證玄 の子なり。久我の内府通親公の猶子として、生 |
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年十四歳の時、元服せしめむとせられけるに、童子さらにうへなはす。父母あやしみて、一條堀川 |
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の橋占をとひけるに、一人の僧、眞觀淸淨親、廣大智惠觀、悲觀及慈觀、常願常瞻仰ととなへて、 |
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東より西へゆくありけり。宿善のうちにもよをすなりけりとて、出家をゆるさんとするとき、師範 |
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の沙汰のありけるをききて、童子のいはく、法然上人の弟子とならむと、これによりて、建久元年 |
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上人の室に入、やがて出家せさせられて、解脱房と號す。ただし笠置の解脱上人と同名なるにより |
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て、これをあらためて善惠房とつけられき。その性俊逸にして、一遍見聞するに、通達せずといふ |
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事なし。上人にしたがひたてまつりて、淨土の法門を稟承する事、首尾廿三年自十四歳至卅六歳なり。稽古に |
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心をいれて、善導の觀經の疏を、あけくれ見られける程に、三部まで見やぶられたりけるとぞ、申傳侍 |
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る |
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第一圖 |
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このひじりの意巧にて人の心得やすからむために、自力根性の人にむかひては、白木の念佛とい |
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ふ事をつねに申されけり。その言にいはく、自力の人は、念佛をいろどるなり。或は大乘のさと |
